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2021.02.16 | 経営

この世は一冊の美しい書物である

冬の寒さがピークを過ぎれば「春眠暁を覚えず」のフレーズが口をついて出る季節がやってきます。それにしても、春にむさぼる惰眠の気持ち良いこと。「あと5分、あと3分だけ」と惰眠をむさぼるのは、ささやかにしてぜいたくな瞬間ですね。

ところで最近では「スローライフ」や「ロハス」が再び注目されるようになりました。健康や地球環境を意識したロハスというライフスタイルが、日本でブームになったのは15年ほど前。昨年から世界中を騒がせている出来事は、無駄を省いて便利に効率よく生きることが良しとされてきた風潮に一石を投じたように感じます。

転じて商売の面で考えてみると、効率重視でやってきた会社は、今までのやり方が通用しない場面が増えているのではないでしょうか。労力や手間を喜びや満足に変えるエネルギーが枯れてしまうと、一事が万事で仕事も味気なくなり、いざという時の踏ん張りも効きづらくなるものです。ダメージの度合いは業種業態にもよりますが、変化やチャレンジをいとわず柔軟に行動し続けている会社は、このピンチをチャンスに変えているようにも思います。

例えば歩くスピードを緩めると、道端に咲いている名もない花の美しさに目が留まり、早春の日差しのやわらかさを肌で感じます。心の速度はスローダウンさせ、時には立ち止まってあたりを見渡し、けれどいざ行動するときは素早く動く。このようなメリハリが、これからの不確かな時代を乗りこなしていく商売の在り方ではないかと思うのです。

「この世は一冊の美しい書物である。しかしそれを読めない人間にとっては何の役にも立たない」これはゴルドーニュの言葉です。学ぼうという気持ちがあれば、起こる出来事すべてから多くを学べるという教えはその通りでしょう。その意味で、この世は一冊の美しい書物だといえます。あとは、それを読みこなそうとする、どんな困難にも屈しない強い気持ちがあるかどうか。春眠をむさぼりつつ、よく目を凝らしながら世の中の流れをしっかり見ていきたいものです。

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